家づくりを考えたときに考えたのが、ペットがいる暮らしでした。
実家で夫婦共に犬や猫を飼っていたこともあり、私たちの家づくりにおいて、欠かせない条件の一つだったのです。
ペットが快適に暮らすためにも、ゆとりのある空間と手入れのしやすい素材を選ぶ必要性を感じていました。
あるとき、同じ工務店で建てたお宅を見学する機会がありました。そのお宅には、大型犬がいました。ペットとの暮らしを想定して建てられたその家は、備え付けのペットのハウスに、つるつる光沢のある床材を使い、スッキリとしたモダンでスタイリッシュな空間でした。
広々した空間で、ペットも家主も快適そうに暮らしている様子です。
実際にペットのいるお宅を見学によって、漠然としていた家づくりのイメージが、ぐんと広がり、現実味を帯びてきました。
こんな雰囲気の家なら、素敵で理想的だなと感激したのです。
漠然とした想いを具体的に形に
工務店との打ち合わせは、比較的スムーズに進みました。
ペットのいる暮らしを想定し、私たちが提案したことは、
・傷つきにくく、手入れのしやすい床材である大理石調のダイハードを使うこと
・リビングのスペースは、ゆったりとした空間を持たせること
・スッキリとした統一感のある空間にすること
床材は、見学させてもらったお宅でも使われていたダイハードにし、ペットの小屋などを置けるスペースを確保できるようにしました。シンプルモダンをイメージし、白を基調とした統一感が感じられる空間づくりを、とお願いしました。
ペットが居心地の良い空間
ダイハードの床材は、10年経った今も床材の傷みはあまりなく、メンテナンスフリーです。万が一、ペットが粗相したとしても慌てず、日頃の手入れが楽で、実用的です。一緒に過ごすペットも過ごしやすい様子です。
ペットが暑い夏に床で、気持ちよさそうに寝そべっている様子をよく目にします。つるつるしてひんやりするダイハードは、体を冷やすのに最適な様子で、ペットのお気に入りになっています。
さらに、リビングを白で統一させるために選んだプリーツカーテンも、ペットにとって良かったポイントです。はき出しの窓際で、ペットが自由に外を眺めたり、陽が差す日には、ひなたぼっこをしたりと、のんびり過ごすことができます。
そんなひとときを見て、私たち家族もほっとし、心が和むのでした。
住んでみて実感すること
一年を通して住んでみないと、わからないこともあります。
私たちが気に入って選んだダイハードの床材の特性による問題点です。夏はひんやり快適に過ごせますが、冬は逆に床からの冷えが体にこたえます。見た目に冷たい印象を与える空間は、季節によってはマイナスポイントとなります。
ダウンライトなどの照明を暖色系にして緩和させていますが、直接床に触れるペットにとっては辛いかもしれません。
建てる際、床暖房について検討しましたが、コスト的に断念した経緯があります。部分的に床暖房を入れること、床材を部分的に変えるなどしても良かったかもしれません。現在はコルクカーペットを部分的に敷いて、冷え対策をしています。
四季を通じた過ごし方も、家づくりにおいては念頭に置くべきポイントだと感じました。
家づくりを進める際、ペットがいる暮らしを想定し、構想を考えていました。ペットと暮らす家を実際に見学できたことで、漠然としていた構想がより具体的にイメージしやすくなりました。
工務店は注文住宅を建てる時、施主側の様々な要望や意見をできるだけ取り入れ、的確なアドバイスや提案をしてくれます。
施主側が「どんな家にしたいか」という想いやイメージを持つことは、とても重要なことです。よりイメージを具体的に伝えることで、最終的に理想の形に変えてくれるでしょう。