地球温暖化が進み、全世界でも温暖化対策が叫ばれています。今ではとても有名になりましたがグレタ・トゥーンベリさんは2015年から「気候のための学校ストライキ」をはじめ、2019年9月にニューヨークで行われた温暖化サミットでは改めて気候変動が緊急事態にあると訴えました。2020年は記録的な暖冬となりました。国内では熊本県人吉市で令和2年7月豪雨が発生し、また各地ではゲリラ豪雨が発生しました。静岡県浜松市では8月16日に日本歴代最高気温を記録しました。こうした各地の異常気象は地球温暖化の影響が大きいのではないかと懸念されます。
地球温暖化が進むと気温上昇だけでなく地球全体の気候変動が起き、昨年日本国内で発生した自然災害が起きます。人間だけでなく動物や植物などへの影響、自然環境の変化や私たちの暮らしに大きな影響や被害が起こります。少しずつでも出来ることから、省エネに向けた取組みを行いたいと思います。そこで今回は地球温暖化にむけて私たちが出来ること「自然エネルギーの活用」から紹介したいと思います。
「自然エネルギーの活用①~日射遮蔽」
日射遮蔽とは夏季の建物内に侵入する日射を遮り涼しく保ちます。ここのポイントは冬季の日射取得との両立と季節や建物の向きによって日射量が違う点です。
開口部の日射遮蔽・・開口部にカーテン、ブラインド、オーニング、すだれなどの日よけを設けること。ただ、カーテンなどの室内側のものは日射を遮るのの蓄熱した熱を室内に放熱しますのでお勧めは屋外設置です。すだれや開閉式のオーニングなどは効果も高い上、登記の日射取得にも対応できます。また、庇の設置も両面に関しては効果が大きく、すだれ等との併用でより良い環境がつくれます。
屋根、外壁の日射遮蔽は、どちらも日射反射率の高い色を選択することが可能です。また、通気措置を取ることで、壁や屋根で吸収した熱を室内側へ伝わりにくくします。
その他の日射遮蔽として、開口部のすぐ外の地面がコンクリートなどだと、照り返しによって受熱します。日が高く、室内に差し込まなくてもすだれをかけるなどするか、芝生などにすると照り返しの防止が効果的です。また、冬の日射取得に効果的です。
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