前回ご紹介した自然エネルギーの活用に引き続き環境対策、工務店が出来ること第3弾を紹介します。家づくりの中で地球温暖化にむけて私たちが出来る環境対策、小さなことから大きなことまでいろいろありますが、私たちが住まいのことで皆様にご提案できることの一つとして、屋根・屋上の使い方があります。今回はそちらをご紹介したいと思います。
遮熱塗料
既存の屋上や屋根に遮熱塗料を塗装することで太陽光によって熱せられる温度を抑えます。
屋上や屋根の表面の温度が抑えられれば、室内が側に伝わる熱も抑えられます。実際に屋上で試したところ晴れの日の昼間に屋上の表面温度は50.8℃にもなっていました。ところが同じ条件で遮熱塗料を塗ったところは40.7℃にしかなっていませんでした。夏の住まいは屋根(屋上)や壁などのあたる太陽の熱によって暖められます。しかしながら、その熱を抑えることで室内温度も下げることができるのです。そうなればエアコンの設定温度や使用時間の短縮も可能で省エネ対策はもちろん日々のランニングコスト削減にも寄与します。
屋上緑化
屋根や屋上に植物を受けることによって、建物の表面温度を下げると共にCO2を吸収してくれるという優れものです。助成金制度も利用可能です。ただし注意が必要です。申請は必ず着工前に行ってください。工事着工後に申請しても補助対象にはなりません。申請を検討されている方は、事前に申請予定の自治体に確認をして進めてください。こちらは墨田区のホームページですが、屋上緑化助成制度の申請方法などが掲載されています。参考にされてみてはいかがでしょうか。
https://www.city.sumida.lg.jp/kurashi/kankyou_hozen/midori/josei/zyosei.html
また、屋上緑化・壁面緑化の普及啓発に伴い、国土交通省のホームページでも屋上及び壁面緑化の設備のポイントなどのガイドブックが紹介されていますので、ご覧ください。都市におけるヒートアイランド現象の緩和、美しく潤いのある都市空間の形成、都市の低炭素化、更にはヒーリング効果が期待できるようです。
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