戸建て住宅の省エネに向けた取り組み

投稿者:iewokanngaeru

戸建て住宅の省エネに向けた取り組み

前回ご紹介した自然エネルギーの活用に引き続き環境対策、私たちが出来ること第2弾として自然エネルギーの活用を紹介します。工務店で住宅を建築する際、建築地の状況を把握することはとても大事なことと言えます。建設地の形態は様々ですので、お客様の希望をお伺いしながら、その土地を最大限活かせるように、日の差す方向、風の通りなどを計算し自然エネルギーの活用を最大限活かせるように設計していきます。これから新築や大型リフォームを考えて方に、是非参考になれば幸いです。

  • 自然風の利用をする。夏季の夜間や中間期に外気を取り入れ室内を涼しく保つ。風を取り込むために開口部(窓)を設けます。条件によっては袖壁や出窓などを設置することが有効です。また、屋根面を利用した天窓や頂側窓(高窓)の設置によって立体的な風の流れを作ります。最後に引き戸や欄間を設置して、室内の通風経路を確保します。新築の際に設計段階で計画することが重要なことですが、リフォームでも十分に可能です。これにより冷房エネルギーは10%~30%ダウンします。
  • 昼光を利用する。昼間の光を直接取り入れ室内の明るさを確保できる開口部の設置と室内の奥に光を導く吹き抜けや欄間の活用です。自然風同様新築時に配慮するべきところです。照明エネルギーが2~10%ダウンします。
  • 日射熱を利用する。冬季に限りますが、取り込んだ熱を逃がさないよう断熱性の高い開口部(サッシュ)の選択と床や壁などに蓄熱効果のある熱容量の大きい材料を使用すると効果が大きいです。既存のお住まいでも太陽の良くあたる床などにタイルなどを敷くと多少の効果がありますので、試してみてはいかがでしょうか。暖房エネルギ―は5~40%ダウンします。
  • 太陽光発電の利用。太陽光発電パネルを設置します。日中に太陽光で発電を行い、消費する電力を自己生産します。国からの補助金はすでに完了してしまいましたが、お住まいの地域によっては、自治体の補助金制度にまだ間に合うようです。
  • 太陽熱給湯の利用。太陽熱で水を温め給湯する太陽熱温水器の採用と給湯器との組み合わせで使い勝手をよくします。給湯エネルギーは10~30%ダウンします。

*一戸建ての木造住宅で比較的温暖な地域(東京を含む)を対象に試算した値です。

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