生活スタイルに合わせたプライベートスペース

家づくりを考案中に、子供部屋や書斎については、既に想定されていたことでした。せっかく注文住宅で建てるのだから、プライベートスペースを作ったらどうだろうか、と主人から提案されました。しかし、自分のためのスペースなんて勿体ないし、共用スペースで十分と作らないことで話がおさまります。

今になって思うことは、それぞれのプライベートを守る空間の必要性です。自分自身にとっても、それは例外ではなかったのです。注文住宅は、施主が設計に携われるところが、最大のメリットでしょう。その点を最大限に生かすことが重要になってきます。

プライベートスペースの有用性

いざ家が建ち、子供が大きくなるにつれて、一人でいられる場所が欲しいと強く感じるようになります。特に休日は一日を通して、寝食を家族と共用スペースで過ごします。一人でいられ、ほっと息をつける場所がないのです。

プライベートスペースとして提案にあったのが、家事室やパントリーです。家事動線を意識した配置で、そこに簡易的な机や椅子を置くスペースを作るというものでした。ちょっとした作業ができる自分だけのスペースは、憧れでもありました。

叶わなかった話ですが、もっと理想をふんだんに反映させてもらうべきだったなと感じています。

半プライベートスペースを作る

注文住宅で家を建てるなら、希望に沿った家づくりを実現したいところでしょう。建てたあとで、部屋を新たに創り出すことは、難しいことです。

ですが、万が一状況が変化したとしても、対応できるゆとりがあれば、さほど問題ではありません。衝立や袖壁などを利用して、部屋の一部を仕切り、半プライベートスペースを創り出すことはできるからです。

現在は、キッズスペースとして使われている一角に机と座椅子を置き、私の作業場にしています。子供がリビングで過ごすことが多いため、お互いに様子が分かり、安心できる距離感が気に入っています。将来、生活の状況が変化することを想定し、仮の作業場となっています。

注文住宅で作る汎用性の高いスペース

汎用性が高いスペースをあらかじめ作っておけるのも、注文住宅ならではないでしょうか。階段を上がってすぐの2階には、程よい広さのスペースがあります。部屋としても流用できるよう設計されています。

エアコンも設置でき、電子機器のためのコンセントもあり、パソコンなどの作業をすることが可能です。プライベートスペースとしても十分活用できると考えています。使い勝手の良い、落ち着ける空間を創り出すのが楽しみです。

家族みんなのゆとりある暮らし

自分の仕事や好きな趣味ができるプライベートスペースは、暮らしの中で重要な要素を占める一つです。家族が落ち着ける場は、個々に必要となってきます。注文住宅なら、汎用性と流動性を持たせた間取り作りが可能で、生活の状況の変化にもスムーズに対応できるでしょう。

快適な住まいを実現するためには、家づくりの考案をじっくり練っていくことがポイントになります。家族それぞれが、ゆとりある暮らしができる家づくりを目指したいところです。