日別アーカイブ 2020年12月13日

投稿者:iewokanngaeru

快適・省エネ・ガラスのチカラ


エアコンなどで部屋を暖めているのに寒いと感じる時、部屋の上下には温度差が3℃以上の温度差があるとされています。仮に室温を19℃に設定していても、断熱をしていない場合は足元で約10℃近く下がり、逆に天井は5~6℃暑くなります。これではエアコンを常に回し続けても足元の寒さは改善されません。

さらに、体感温度は同じ室温でも違います。室温を20℃に設定した際に断熱レベルが低いと表面温度は10.8℃まで下がり、結果として体感温度は15.4℃になります。これが高断熱になると、表面温度が18℃に保たれ、結果体感温度が19℃になります。一般的に体感温度は(表面温度+室温)÷2と言われています。つまり体感温度を上げるためには熱源はもちろん必要ですが、いかに表面温度を下げずに維持できるかが重要です。そのためには断熱材はもちろん、窓ガラスの断熱化もとても重要になっていきます。
下の図にあるように窓から出入りするエネルギーはかなりの量になります。1枚ガラスの場合、冬場は開口部からのエネルギーロスが48%、夏場はさらに酷く、開口部からのエネルギーロスが71%にもなります。せっかく部屋を暖めて(冷やして)いても、窓から熱が逃げて(入って)しまえば無駄が多いのは当たり前のこと。これを防ぐためには複層ガラス(ペアガラス)にすることが効果的。メーカーの試算ではありますが、年間の光熱費が約3~4万円も節約できるようです。もちろん、暮らし方の工夫や無駄を省く努力は生活の中で必要なことではありますが、無理をしないでムダをなくすことも大切なことではないでしょうか。
 

住まいに使われるガラスの種類と特徴を紹介します。
1. 複層ガラスとは、2枚のガラスの間に中空層を持たせた断熱ガラス。一般的な透明ガラスの2倍の断熱性能を持ち、結露しにくくなります。
2. 高性能複層ガラスとは、LOW-Eガラスと呼ばれるもので、中空層に特殊金属膜をコーティングした複層ガラス。断熱性能が透明複層ガラスの1.7倍で、夏場の日射熱や紫外線を大幅にカットします。
3. 合わせガラスとは、2枚のガラスの間に特殊な中間膜を挟んだガラス。割れても飛散せず、衝撃物の貫通を防ぐので防犯用として使われます。
4. 網入りガラスとは、ガラスに金属製の網が入っていて、火による割れも、ガラスが脱落せず火災が侵入しにくいため防火ガラスとして使われます。