在宅ワークの環境を整えた家づくり

注文住宅で家を建ててから10年になりますが、その間に社会情勢が大きく変化しました。昨今、働き方改革により仕事の多様化が進んでいます。コロナ渦に伴い、我が家もその影響を受け、主人も私も在宅で仕事をするようになりました。在宅で仕事をするにあたり、部屋の使い方やワークスペースの確保など、これまでのライフスタイルの見直しが必要になったのです。

在宅ワークに必要なスペースの確保

在宅で仕事をするためには、ワークスペースの確保が先決です。注文住宅で家を建てる際に、子供部屋にも書斎にも使える部屋をあらかじめ作っておいたのが、功をそうしました。主人が、書斎=仕事部屋として使うようになります。

仕事をする上で、周囲の環境や生活音は気になるところです。書斎は、北に位置する静かで落ち着いた部屋なので、集中して作業ができます。机を置いた窓からは緑が見え、パソコン作業で疲れた目を休めるのにちょうど良い眺めです。

書類やプリンターなどの仕事に必要なものを周囲に設置し、自分が仕事をしやすいように仕事環境を整えました。

在宅ワークに快適な部屋の使い方

在宅ワークが始まり、ZOOM会議をよくするようになった主人。昼間だけでなく、夜間にも行うことがあります。ZOOM会議は仕切るだけのスペースでは、仕事をする方も生活する方も気を遣います。

そのため在宅ワークは、一部屋を使って行えることが前提条件でした。書斎はリビングと対角線上に上下に位置します。昼間のZOOM会議中に、リビングで普通に生活していても、さほど影響はありません。

ですが、問題は夜間の時間帯のZOOM会議でした。書斎の壁を挟んですぐ隣の部屋が、子供との寝室にあたります。夜間の書斎でのZOOM会議は、話声や音が睡眠の妨げになることがありました。そこで、時間帯によって、書斎と一階の和室にある私の作業スペースを使い分けることにします。これにより、ZOOM会議を行う時の声や音の問題点を解消しました。

仕事とプライベートの両立

在宅での仕事は、オンとオフの切り替えが重要になってきます。私の作業場は、キッズスペースの一角です。

お互いの様子が分かるので、私も安心して作業ができます。もちろん、子供がちょっと騒がしい時もあります。そんなときは気分転換をしたり、子供の相手をしたりと臨機応変に対応しています。

またリビングに繋がるスペースなので、ちょっとした家事の合間にも簡単な作業なら、さっとできます。そうして過ごしている中で、夫婦で在宅の仕事をするという感覚に、家族それぞれが少しずつ慣れてきました。

私が作業をしているときには、子供も本を読んで、静かに過ごす時間になっています。個々を尊重する暮らしへと家族の意識が変化してきたのを感じます。

注文住宅で時代の流れに合わせた暮らし

社会の流れによって、家づくりのあり方も変わってきています。これからの時代は、仕事をする場としても快適な住まいがポイントとなってくるでしょう。

注文住宅なら、住まう人に合わせた設計が可能です。あらゆることを想定し、先を見据えた家作りは基本となります。

在宅で仕事をする場合には、どのように仕事をしていきたいかという方向性を立てることが大切です。完全な個室を作って、部屋に籠もって集中したいのか、家族との距離感を保ちつつ、仕事をしたいのかということも念頭に置くと良いです。

住まいは、家族みんなが時間と空間を共有する場です。注文住宅は、家族が互いに尊重しあえる家づくりを担ってくれることでしょう。