ハウスダストとは室内に浮遊する微粒子のことで、アレルギー症状や花粉症ぜんそく等の症状の原因と言われています。また、シックハウス症候群も化学物質を原因とするだけでなく、カビ・ダニなどの生物物質とともに絡んで症状をきたすため、両面の対応が必要です。
ハウスダストそのものは、チリ、ホコリ、ダニの死骸、ダニのフン、繊維くず花粉や胞子、タバコの微粒子などたくさんの種類がありますが、いずれも目に見えないくらいの小さなホコリです。最近の住まいは気密性が高くなっているため、目に見えるホコリなどは取り除けても、ハウスダストは取り除けない状態にあります。
そこで、日常の様々な心掛けでハウスダストを軽減しましょう。
ダニは高温多湿を好むため、一般的に夏に発生して活発に活動し、冬には活動しないものと言われています。しかし、最近では暖房機器や加湿器などの普及、生活様式の変化などから住宅内でダニが活動しやすくなっています。ダニが発生すると、かゆみ、腫れ、ニキビ、喘息などさまざまな病気の原因になると言われています。予防法はなんといっても掃除をよくすること、多湿にならないように換気をすることです。
ダニの繁殖する条件は、温度25~30℃、湿度70~85℃、餌となるほこり、フケ、皮脂などがあること、潜り込む場所があることです。
ダニ予防の掃除法は、1㎡あたり1分を目安に丁寧に掃除機をかけましょう。掃除機の使用は、ダニの捕獲と同時にたたみの乾燥にも役立ちます。日常多くの時間を過ごす部屋はなるだけ家具を少なくし、掃除をしやすくするために効果的です。部屋の中の棚や家具の上にホコリが溜まらないように注意し、掃除の時はホコリをたてないようにハタキ等を使わず掃除機で吸い取るか、雑巾でふき取るようにしましょう。使用する掃除機ですが、排気の対策をしてあるものを選びましょう。一度吸い込んだホコリが掃除機の排気から出ているようなタイプの掃除機で掃除すると、またホコリをまき散らすことになるので注意が必要です。
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